たっくんとおはなししたい

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あたしの実家ではあたしの両親、兄夫婦、あたし、みぃの三世代六人家族。 みぃのことは新生児の頃から家族ぐるみでお世話をしてるので、叔母にあたるけど、みぃに対する気持ちは我が子みたいなものだ。 そして、ありがたいことに、あたしの母が料理や洗濯といった家事全般を引き受けてくれている。 なので、夕食のこともあるだろうし、母への連絡も社会人として当然のことでして。 必要な連絡も終わったことだし、あたしは小説の続きを読み始めた。 「たっくん、お迎えきたよー」 保育園の先生の声が室内に響く。 耳に入った先生の声にふと顔をあげると、「みぃちゃん、ばいばい。」「たっくん、またあしたね。」と手を振りながら別れを告げている幼い二人の姿。 お別れが済んだのか、たっくんは教室の出入り口へ駆けて行き、みぃはあたしのいるおままごとスペースへ駆けてくる。 通常お迎えに来たときは、教室の外で子供を引き渡しとなるので、保護者が教室内に入ることはない。 ……本当に気を遣ってもらって、先生に感謝。 まぁ、そうそうこんなことが続くこともないだろう。 「ねぇね、ありがとう!」 みぃのトレードマークのツインテールが動くたびにピコピコ揺れてる。 とびきりかわいい笑顔でお礼なんていうのだから、我が姪ながらみぃがかわいくてたまらない。 「みぃちゃんが楽しかったのならそれでいいよ。……さっ、帰ろうか。」 にこりと笑いかけると、にぱっと屈託のない笑顔。 いつまでもこんな笑顔を浮かべる子であってほしいなと思うけど、そのうち「お父さんと洗濯物一緒に洗わないで」みたいなこと言うようになるのかな? 子供の成長って楽しみ。 そんなみぃとあたしは、寄り道することなく真っ直ぐ自宅へ帰っていったのだった。
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