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「結婚?まだ早くない?」
「またその返事。もう聞き飽きたよ」
「だって・・・」
「どうしてそんなに結婚するのを拒むんだ。お互いいい年齢で今までもずっと一緒にいて心地良い時間をすごしている。なのにどうして結婚だけはできないんだ?」
実は大貴にプロポーズをされるのは今回で三度目
今まではのらりくらりと交わしていた
別に彼の事が嫌いというわけではない
むしろ性格も価値観も会うし、結婚してもしなくてもベストパートナーであることに違いない
むしろこれからもずっと一緒にいたいと思っているし、彼の子供なら産んでも良いかなとも思っている
年齢も年齢だからさっさとプロポーズを受けろよって私の中の別人格が囁くけれど、これ以上前に進めない理由も私は自分なりに理解はしている
「ゴメン。まだ踏ん切れないんだ。私も理解はしているのだけど、どうしたらいいかわからなくて」
泣きそうになった
だって自分の頭と心が別行動をしていてこの答えしか出せないから
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