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「おなかすいたな……」
こいぬは おなかがすいたのと さむさで もう いっぽも あるくことが できなくなりました。こいぬが うずくまっていると、
“だいじょうぶ? こいぬちゃん”
こいぬは おどろいて、あたりをみまわしました。
“ここよ。あなたのおなかのところ”
「え?」
こいぬが おなかのあたりを みてみると、どろのついた きんいろのほしがありました。
ペロッとなめると、どろがとれて ピカッと かがやきました。
こいぬは ほしを じぶんのほうへ ひきよせました。
“あなたのなまえは なんていうの?”
「ほくと」
“おかあさんが つけてくれたの?”
「ぼく すていぬなんだ。ひろってくれた おとこのこが つけてくれたんだ。でも、おとこのこのおかあさんが、だめって……」
“そう……”
「きみは?」
“わたしは、そらからおっこちてしまったの”
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