ほし と こいぬ

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「ええ!」 こいぬは きんいろのほしのことばに、とっても おどろいて そらを みあげました。 “わたし、おうちに かえりたい” と きんいろのほしは かなしそうに なきだしました。 こいぬは、きんいろのほしが かわいそうになりました。 「どうすれば、うちにかえれるの?」 “かぜにとばされて、ここが どこかもわからないの。たくさんのほしが みえるところへいけば、おうちをおしえてくれるけど……。ここは まっくらだもの” きんいろのほしは なみだがとまりません。 ここは、こんもりした しげみのなかです。 こいぬは こわいにんげんに おっぱらわれたり、おおきないぬに ほえられたりしているうちに まよいこんでしまったのです。そして、このなかにいると だれにも みつからず、あんしんでした。 でも、こいぬは しげみからでる けっしんをしました。 そらには たくさんの ほしたちが ひかっています。
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