7人が本棚に入れています
本棚に追加
「ええ!」
こいぬは きんいろのほしのことばに、とっても おどろいて そらを みあげました。
“わたし、おうちに かえりたい”
と きんいろのほしは かなしそうに なきだしました。
こいぬは、きんいろのほしが かわいそうになりました。
「どうすれば、うちにかえれるの?」
“かぜにとばされて、ここが どこかもわからないの。たくさんのほしが みえるところへいけば、おうちをおしえてくれるけど……。ここは まっくらだもの”
きんいろのほしは なみだがとまりません。
ここは、こんもりした しげみのなかです。
こいぬは こわいにんげんに おっぱらわれたり、おおきないぬに ほえられたりしているうちに まよいこんでしまったのです。そして、このなかにいると だれにも みつからず、あんしんでした。
でも、こいぬは しげみからでる けっしんをしました。
そらには たくさんの ほしたちが ひかっています。
最初のコメントを投稿しよう!