ほし と こいぬ

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“つれてきてくれて ほんとうに ありがとう”  きんいろのほしは そういうと キラキラキラーーと かがやいて ふっと しずかになりました。 「ほしさん?」 きんいろのほしは きゅうに なんにも いわなくなりました。 「ほしさん、ほしさん、どうしたの?」 こいぬは なんども よびました。 「おや いまのひかりは なんだね?」 みせから やさしそうなおじさんとおばさんが でてきました。 「おや、こいぬがいるよ」 「あら、このほし かんばんの? かぜで とばされた……」 「このこいぬが もってきてくれたんだね。」 そういって、しろいふくの おじさんが こいぬを だきあげました。そして、みせのなかに いれてくれました。 「ぼうや でておいで、かんばんのほしが みつかったよ」 「ほんとう!」 おとこのこが かいだんをおりてきました。 「この こいぬが もってきてくれたんだ」
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