ほし と こいぬ

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「わあ! ありがとう。ぼく、ずっとさがしていたんだよ」 おじさんが、おとこのこに こいぬとほしを わたしました。 「おとうさん、このこを かってもいい?」 「もちろんだよ。なまえは なんにする?」 「じゃあね。……じゃあ、おみせのなまえが ななつぼしだから。 ほくとはどうかな?」 (ええ! ほくと?)  こいぬは おどろきました。だって、こいぬは ほくとと、なまえをつけられていたからです。 「それ、いいな。ほくとしちせい だな」 「うん。いいでしょ!」 おとこのこは うれしそうに わらってこいぬをだきしめました。ひとりぼっちのこいぬは、ふしぎなほしたちの みちびきで かぞくを みつけることができました。 そして、かんばんに もどされた きんいろのほしは、まんぞくそうに キラッとひかりました。
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