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「や……っ」
ぞくりと背筋に何かが走り、逃げたくなる。しかし志村の腕がそれを許さない。股間に伸びた指先が性器に絡みついて、最初はゆっくりと猫を撫でるような速度で。しかし、すぐにその手はリズミカルに側面を素早く扱き上げてくる。
「あっ、だめ、志村……っ」
強い腕の中で悶えると、
「イくところ、見せて」
と深みのある声で囁かれる。それは高校生が持つような強さやエロティックさではない。もっと大人のものだ。俺は彼の肩に額を擦り当てながら、志村の丁寧な指先に集中する。時折性器の奥にある双球を玩ぶ指先、亀頭を捏ねて、糸を引く先走りを楽しむ指先も、全てが胸の奥を揺さぶった。
「あ、あ……っ、いく」
俺は志村の背中に腕を回して、彼の手の動きに合わせて腰を振った。
「良い子だな、エロい」
――良い子? えろい? 俺の姿に、志村は満足してるのか?
子供じみた誉め言葉と、志村の笑みの混じる声にうっとりと視界が霞む。
「ほら、早く見せて」
「は、はぃ……っ」
命令が恍惚なエッセンスのように、俺の胸を震わせる。
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