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その声で俺は完全に覚醒した。ベッドの上で跳ね起きる。
「っと……夢か。なんつー夢、だ……よ?」
間違いなく俺の部屋だ。絶対に目覚めている確信がある。
じゃあなんであの三人がベッド脇の床で正座してんの? その後ろで母さんが仁王立ちに立ってんの?
なんだこれ?
なんだこれ?
三人は焦点の合わない目で床を見つめてなにかに怯えるように固まっていた。
「えーっと、これは」
言いかけた俺を制して母さんが言った。
「アンタは顔洗って朝ごはん食べなさい。この子達のことは母さんが良いようにしておくから」
「あ、はい」
にこやかな母さんに俺はなにも言えず、ただ四人の脇を抜けて部屋を出て行くしかなかった。
「あ、悪魔が……」
「伝説の大夢魔……」
「むり……こわ……」
三人の呟きの意味はわからなかったが、まあ母さんは俺の中では最強だし仕方ない。
ちなみに母さんはHカップで眼鏡は銀縁のフォックスフレームだ。
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