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2.24 目を背けないこと
編集長のアズマです。
世界のいたるところで、紛争や災害、貧困などにより、多くの人が苦しんでいます。ニュースで流れていることだけではなく、私たちが知らないところでも、当たり前の日常を過ごせない人がいます。その人のために、私たちができることは少ないかもしれません。しかし、大事なことは、目を背けないことではないでしょうか。
むごいニュースに目を覆いたくなる時もあります。自分のことで余裕がなくて、遠い国の人間の苦しみなんて考えられないかもしれません。それでもほんの少しでも良いから、目を向けることが大事だと思います。ほんの少しだけでも、同じ地球の同じ人類の苦しみを自分ごととして考え、向き合うこと、それが大事なのではないでしょうか。
私のTwitterのアカウント名の後ろには、地球のマークがついています。これは、私がウクライナ支援の作品集を出版した時につけたものです。ウクライナが侵攻された時、多くの人がTwitterのアカウント名に黄色と青の印をつけて、ウクライナの味方であることを表明しました。これは、素晴らしいことだと思います。ただ、私にはできませんでした。苦しんでいるのはウクライナの人だけでなく、ロシアの多くの人も苦しんでいます。ウクライナで苦しむ人のために支援をしていても、私はどこかの国だけを味方にする、という気持ちにはなれませんでした。
私はウクライナの印をつける代わりに、地球のマークをつけました。宇宙から地球を見ても、国境はありません。違う国だと争ったって、同じ人間であることには変わりません。地球上に苦しんでいる人がいるなら、それがどんな国でも、どんな肌の色でも、どんな宗教でも、救いの手を差し伸べるべきでしょう。私は地球に住む一人の人間として、そうやって活動していきたい、その想いからつけたマークです。そして、その想いはこれから先もずっと、変わりません。
ウクライナの侵攻が始まり、もう一年が経ちます。ウクライナに対して、多くの人の関心が薄れているのが現実です。世界で起きている現実に目を背けないこと、それを意識すべきではないでしょうか。
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