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6.14 超短編コンテスト裏側
編集長のアズマです。今回は超短篇コンテストの裏側を話します。
たくさんの掌編の応募がありましたが、集まった作品は両極端だった印象です。具体的に言えば、「悲しい系」か「楽しい系」です。悲しい系だと、阿坂さんや和葉さん、佐々森さんや桜花音さん、りんさんもそうですね。楽しい系で言えば、つなべ夏さん、はいほーさん、水月羊さん、瑠璃晶さんがそうでした。思い返せば私の掌編も、ホラーかコメディがほとんどなので、やはりそういった傾向になるのかなあ、なんて思いました。ただ、失恋物語が多かったのは意外です。佳作の御三方がまさにそうですが、この文量で失恋を描くのは難しかっただろうなと同情します。
そして、応募作品の中で一つだけ、この文量で見事に感動を描いた作品がありましたね。私は今まで五十作品以上の掌編を書いてきたので、少ない文字数で感動を収めることがいかに難しいか分かります。ここだけの話ですが、大賞を選ぶのは、本当に迷いました。今までの自主企画だと、だいたいパッと決まったんですけどね。今回に関しては、発表の前日まで決まりませんでした。迷いに迷ったのですが、最終的には私が一番好きな作品を選びました。よくよく見ると、参加者の中には妄想コンテスト大賞受賞者が三人もいます。そんな強豪ひしめく中でアズマの心を射止めたのですから、お見事です。
参加者の皆様は、掌編を書くのに苦労したと思いますが、選考するのも非常に大変でした。そして、同時に、大変楽しませてもらいました。参加作品についてまだ未読の方は、素敵な作品ばかりなので、ぜひ読んでみてください。
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