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第2話資産家失踪事件(解決編)
神探偵の渡辺貴寛と助手の松高寛樹は、田中由美子から、失踪した夫である田中松造の依頼を頼まれた。
貴寛は、田中松造に恨みをもつ息子3人に話を聞くため田中家に向かった。そこで田中松造は首を吊って発見された。
これは自殺か?or 誰かによる殺人か?
あなたは、このミステリーを見破ることができるか?!
「貴寛さん、夫は・・・?」
「残念ながら・・・。」と首を横に振った。由美子は泣いた。
「寛樹、ちょっと来てくれないか?」
貴寛は小声で話し始めた。
「お前は自殺だと思うか?」
「自殺じゃないんですか?!」
「あぁ、あの遺体、自殺しては不自然な所があった・・・。」と耳元で言った。
「なるほど。でも、徹底的な証拠がないじゃないですか?」
「そうなんだよ。犯人の徹底的な証拠があれば・・・。」
「とにかく、警察が来るのを待ちましょう。」
「そうだな!」
10分後、警察が到着した。
「ご苦労様です。松山警部。」
「貴寛探偵、あなたがいると心強い!期待しているよ!」
「はい。殺した犯人を必ず暴いてやる!」
「おーい、遺体を下ろして調べてくれ!」
警官たちは遺体を下ろして、鑑識は現場検証を行った。数分後、現場検証が終わった。
「松山警部、現場検証の結果、死亡したのは3日前・・・。」
「スゴイ!貴寛さんの推理と同じだ!」
「本当なのか?!貴寛探偵。」
「はい。ですが、犯人の徹底的な証拠がありませんので・・・。」
「犯人も分かっているのか~!私だけに教えてくれないか?」
「ダメですよ!まだ、犯人の徹底的な証拠がないですからね・・・。」
「そうか。じゃ、私は3人のアリバイがあるか調べてくるよ。」
(私も・・・。)
貴寛は、遺体を調べに行った。調べていると、小さな欠片をズボンの裾から発見した。
(これは・・・!!やっと見つけたぞ!犯人はあいつしかいない。)
「貴寛さん、どうしましたか?」
「やっと見つけたんだよ!犯人の証拠を・・・な。寛樹、みんなを集めてくれ!」
「分かりました!!」
「あ、寛樹、それと・・・。」
寛樹はみんなを呼びに行った。1人の男性がやってきた。
「あの~、すみません田中松造が亡くなったというのは本当ですか?」
「あなたは・・・?」
「私は・・・。」
「えっ?!何だって?!」と貴寛は驚いた。
数分後、みんなが集まった。
「貴寛探偵、犯人の徹底的な証拠を見つけたって本当か?で、誰なんだ?」と松山警部が言った。
「おいおい、待てよ!!親父は自殺じゃないないのか?!」と長男の義之が言った。
「あぁ、これは自殺に見せかけた殺人事件だよ!!」
「貴寛さん、夫を殺したのは誰なの?!」
「まずは、この犯行は2人いるということ。あともう1つは警備員に見つからないようにすること。犯人は、ちょっと外の見回りに行ってきてと言えた人物・・・。」
「それって・・・。」と警備員たちが言った。
「そう、田中松造さんを殺した犯人は・・・、あんただ!!田中松造の妻である由美子さん!!」
みんなは驚いた。
「ハハハ、冗談はよしてください。貴寛さん。」
「そうだぞ!!貴寛探偵、第一、由美子さんには松造さんを殺す動機が・・・。」
「殺す動機は、これでしょうな・・・。おい、寛樹!!」
「分かりました。」と言って、スマホで何処かに電話した。みんなに聞かせるためにスピーカーにした。
「はい。確かに4日前に、由美子さんが松造さんに1億円以上の保険金を入れております。」
「ありがとうございます。」と電話を切った。
「4日前ということは・・・。」
「そうです。田中松造さんが殺された1日前ということです。」
「確かに、私は1億円以上の保険金を入れました。しかし、昨夜まで夫といました。あなたたちも見たわよね。」と自信満々に言って、警備員2人に問いかけた。
「はい。確かに2人でいるところを見ました!!お前も見たよな?山崎。」
「はい。見ました!」
「それは、この人かな・・・?出てきてください。」
草むらから男性が出てきた。
「この人だ~!!」と警備員たちは声を揃えて言った。
「親父?!」と、息子たちも声を揃えて驚いた。なぜなら、もの凄く松造と顔が似ていたからだ。
「私は、田中松造の双子の弟、田中聡と申します。」
「弟・・・?」と二男の茂は言った。
「しかも、双子って・・・?」と三男の勝も言った。
「聞いたことねぇーよ!!母さん?!」と長男の義之が言った。
「それは・・・。」
「当たり前だよ。私も初めて会ったからね。私、兄貴と喧嘩していたからね。行きづらかったんだよ。でも、3日前、由美子さんから兄貴が仲直りしたいと言っていると、電話があったんだ。でも、行って見ると兄貴はもう死んでいて、由美子さんに、一緒に遺体を吊り下げるのを手伝わないとお前も殺すと言われたので、一緒にやりました。その後も、田中松造のフリをして、この家に住みました。」と全て自供した。
「終わったわ・・・。」と持っていた銃を頭に突きつけた。
「止めるんだ!!」と貴寛と松山警部は言った。
「母さん、バカなことは止めるんだ!!」と息子たちも言った。
「近づかないで!!近づいたら殺すから!」と銃を向けた。その時、寛樹がもの凄いスピードで格闘技で銃を弾き飛ばした。そう、寛樹は格闘技が強かった。
「おい、ババア!人を殺しておいて、死のうとしてるんじゃねぇ!!」と寛樹は言った。
由美子は殺人容疑で逮捕された。由美子は貴寛に問いかけた。
「貴寛さん、私が怪しいと思ったのはいつですか?」
「あの時ですよ。遺体を見つけた時、あんな高い所にあるのに由美子さんは、すぐ見つけたので怪しいなと思ったんです。」
「あんなことだけで・・・!」
「いいえ、違います。」
遺体のズボンの裾から発見した小さな欠片を見せた。
「これは・・・?」
「ピアスの欠片ですよ。由美子さんもつけてますよね。しかも、ちょっと欠けているピアスを・・・。」
「あっ・・・、本当にすみませんでした。」
「ちゃんと、罪を償ってきてください。」
由美子は、泣きながら連行されて行った。
松造の弟の聡も、死体遺棄の容疑で逮捕された。
「本当にすみませんでした。」と言って、パトカーに乗った。田中茂も会社から、お金を横領した罪で逮捕された。
「貴寛探偵、今回もありがとうございます。」
「よかったです。犯人が捕まって。寛樹もありがとうな!」
「当然のことをしたまでですよ。」と寛樹は照れくさそうに言った。
次は、どんな事件を解決してくれるのでしょう?2人の活躍を見逃すな!!
❮続く!!❯
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