第6話真夏の海(解決編)

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第6話真夏の海(解決編)

渡辺貴寛(わたなべたかひろ)と助手の松高寛樹(まつたかひろき)は海水浴に来ていた。 海水浴で青山大学3年生の推理研究部の金城奈美子(きんじょうなみこ)赤嶺里美(あかみねさとみ)山田大河(やまだたいが)赤原慎介(あかばらしんすけ)と会った。 貴寛たちは1時間程話して、海に泳ぎに行った。 泳いでいると突然、慎介が溺れてしまった・・・。 貴寛は急いで助けたが、救急隊が来た時には毒海蛇による、事故死で死んだ・・・。 だが、貴寛は事故死ということが納得できなかった・・・。 これは事故か?!or誰かによる殺人か?! さぁ、あなたはこのミステリーを見破ることができるか?! 「毒海蛇は見つかったのか?」と松山警部が問いかけた。 「はい。」と山本警官は毒海蛇を見せた。 「やはり、事故死か・・・?」 「事故死じゃないと思いますよ。松山警部。」 「また、君か!!貴寛探偵。どうして、ここに?」 「今日は休みだったので、寛樹と海水浴に来たんです。そしたら、この人たちと会って・・・。」と言って、青山大学3年の推理研究部たちを紹介した。 「で、なんで事故死じゃないといえるんだ?」 「ここじゃなんですので、事務所で推理しましょう。」 貴寛たちは、ここの事務所へ向かった。許可を得て中に入った。 「なぜ、事故死じゃないといえるか、説明してくれるか。」と松山警部は問いかけた。 「分かりました。まず、こんな陸に近いところに毒海蛇がいるのがおかしい。そもそも、毒海蛇はこんな浅いところ来ませんよね?係委員さん。」 「はい。貴寛さんの言う通りです。」と、毒海蛇について説明した。 「だが、たまたまきたという可能性もある。これだけでは事故死じゃないとは言えませんよ。」 「そうです。これだけでは言えませんけど、根拠となるものがある。寛樹、持ってきてくれ。」 「はい。これです」と、松山警部に見せた。 「これは、テープ・・・?」 「毒海蛇についてました。おそらく犯人は、この2つと手袋を使って慎介さんを毒殺したんでしょう。」 「だが、どうやって毒殺したんだ?」 「まず、犯人は毒海蛇に嚙まれないように手袋をして、次に毒海蛇の口にテープを巻き付けて、最後に毒海蛇を胸に隠したんですよ。そして、慎介さんの近くに行きテープを外して毒海蛇で毒殺したんです。」 「なるほど。で、誰が犯人なんだ?」 「慎介さんを毒殺したのは、あの時、慎介さんの隣にいた金城奈美子さん。あなただ!!」 「ハハハ、冗談ですよね?貴寛探偵。私には、彼を殺す動機がないんですよ。」 「多分動機は、慎介さんとの関係ですかね?すみません、里美さんたちから聞きました。」 「でも、証拠がないですか?!こんな空想話!!」 「証拠なら、このテープに・・・。」と、犯行に使われたテープを見せた。 「そのテープの何処に証拠が・・・。」と、何かを思い出して言葉を失った。 「そう、確かに手袋をしていたので、どこにも指紋は残っていない。だが、どうしても手袋を外さないといけない時がある。それはテープを外す時だ。つまり、テープには、あなたの指紋がついているはず。」 奈美子は崩れ落ちた。 そして、ゆっくりと話し始めた。 「慎介とは、高校生の頃から付き合っていました。だけど先月、彼が別の女といるところを見ました。後から慎介に聞きました。慎介は、お前みたいなブスは飽きた。お前より、今の彼女の方が可愛いからな。もう、お前みたいなブスな女には興味はないと言われ、この計画を思いつきました。」と、全て自供した。 金城奈美子は逮捕され、パトカーで連行されていった。 「今日は、活躍できなかったな!寛樹。」 「犯行を認めて、抵抗もしなかったからね。しかし、女性というものは怖いですね。貴寛さんも気をつけてください。」 「分かってる。でも、優しい女の方が多いぞ。」 (はぁ~、やっぱりこの人は、女性に関してはダメだ。)と思う寛樹であった。 さぁ、次はどんな難事件が2人を待っているだろうか?                                        《続く!!》
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