3.わたし

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いっそ、病名がついたら楽だと思った。 自分に、この世から消えてしまう勇気があれば解放されるだろうと思った。 自分の存在が、私と関わった全ての人の記憶から、抹消されてしまって、わたしなんか最初からいなかったかのようになれば良いのにと、何回も何回も祈った。 生きていることが苦痛で、 人よりも生きづらさを感じていて、 いつもいつも人と比べてばかりの自分に、嫌気が差して。 結局、今、何故自分はこうして生きているんだろうと、疑問に思う。
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