いつものこと

3.わたし

私は、いつもわたしが疑問だった。

なぜ、生きているんだろう。
なぜ、くだらない悩みで悩んでいるんだろう。
なぜ、いろんな悩みの中で苦しんでいるんだろう。

人より少しだけ、繊細に産まれた。
人より少しだけ、敏感だった。
人より少しだけ、感受性が強かった。

どれもこれも同義な言葉だけれど、どうして、私が「こう」なんだろう。

私が、じゃなくて、周りが、鈍感なんじゃないか。
そう言い替えることもできるけど、
それだけじゃどうしても、私の理屈は説明できなくて、解決もしなかった。

私は人よりも、少し考えすぎるところがあって、大多数の人が気にもとめないようなことを、大袈裟に捉えて気に掛けてしまうことがあって、

人が泣いているのを見るのが辛くて、
人が怒鳴られているのを見るのが辛くて、

その痛みを感じているのは自分では無いのに、
まるで自分が受けている痛みに感じてしまって。

自分の身体とはもう、20年の付き合いになるけど、
年々酷くなっていくような気がする。
気のせいでなく、間違いなくそうなんだろうと思う。