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そして学校に到着・・・。
「では里桜様また帰りに迎えに来ますね」と香川がにっこりと微笑みながら言った。
迎えに来なくていいですわ!!!と私は心の中で叫んだ。
「ええわかっているわ」と私も負けじと香川に、にっこりと微笑んだ。
そして香川は去って行った。
なんだろう・・・。
なにか視線を感じますわ・・・。
まぁ気のせいかしら?
「里桜!!」
「ごきげんよう麗花♪」
彼女は大親友の和田麗花。
和田財閥のご令嬢で私とは小さい頃からの仲。
「いよいよ高校生だね♪」
「うんそうですわね」
「いつも思うけど里桜ってさ、本当お嬢様って感じだよね」
は?急になに言い出すのか・・・。
そういう麗花もお嬢様じゃない!!
「そんな事ないわ・・・それに麗花もお嬢様じゃない!」
「そうだけど、雰囲気とか里桜ってばお嬢様~~って感じなんだもん♪」
なんだもん♪って言われても・・・。
雰囲気がお嬢様って?よくわからない・・・。
「もう~~からかわないで下さる?」
「ふふっだって里桜可愛いから、ついからかいたくなるんだよね~~♪」
ん?
なんかすごく沢山の視線を感じる・・・。
「ねぇ麗花・・・なんか見られてないかしら?」
「うんたしかに見られてるね!たぶん里桜を見てるんじゃない?」
は?なんで私?
「私じゃなくて麗花の方を見てるのよきっと」
「もう里桜はわかってないなぁ・・・里桜ってすんごく可愛いんだからね」
可愛い?私が?
私なんて普通ですわよ?
麗花はすんごい美少女だけど・・・。
「私は可愛くないって・・・麗花の方が100倍可愛いと思いますわ」
「はぁ・・・無自覚かぁ・・・」と麗花が小声でぽつりと呟いた。
「え?なんか言った?」
「ううんなんでもない、クラス表見に行きましょう♪」
「うん♪」
そして私達は校庭に向かった。
あっ!!拓海だわ。
拓海こと小波拓海は小波プロと言う名の大手の芸能事務所の息子で私と麗花の幼馴染。
「拓海おはよう」と私は笑顔で言った。
「拓海おっはぁ~~~♪」と麗花は拓海に抱きついた。
「里桜おはよう・・・ってか麗花お前は抱きつくな!」
「拓海私におはようは言ってくれないの?」
「おはよう・・・」
「うわぁ・・・嫌々言ってる感じだ。ねぇ里桜ひどいと思わない?」
ふふっ相変わらずの2人だ・・・。
「今日も仲いいわね♪」
「ちょっと待て里桜!!俺はこんな奴と仲良くなんかねぇから!」
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