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ふふっ拓海ってば何焦ってるのかしら?
すんごく仲良しに見えますわ。
それに美男美女ですっごくお似合いですし♪
「仲良しに見えますわよ♪」
「そうよね~里桜♪」
「ったくお前らは・・・」とぶつぶつと拓海は言った。
たぶん麗花は拓海が好きよね?
拓海も麗花のこと好きなのかしら?
私には好きな人がいないから正直言って羨ましいですわ。
私にも好きな人出来るのかしら?
この時の私は想像もしてなかったの。
私の周りで異変が起き始めるなんて。
そして忘れていた記憶を思い出すなんて。
そして過去と同じ辛い恋をする事になるなんて。
この時の私は思ってもみなかったの・・・。
「里桜遅かったわね」とお母様がやって来た。
「ええ、少し遅くなりました」
「ふふっまぁいいわよ♪」
「おばさまお久しぶりです」と麗花と拓海が言った。
「あら麗花ちゃんも拓海君も久しぶりね。元気にしてたのかしら?」
「はい元気いっぱいです♪」と麗花が笑顔で言った。
「二人とも里桜をよろしくお願いしますね♪」
お母様、よろしくお願いなんてしないで下さい。
恥ずかしいですわ!!
「はいまかせて下さい!」と麗花と拓海はハモりながら応えた。
麗花と拓海もその応え方変ですわよ。
「里桜何組だったの?」
忘れてましたわ。見てない・・・。
「それがまだ見てないの」
「そうなの?じゃあ見にいかなくちゃね。行きましょうか」
そして私達はお母様と一緒にクラス表を見に行った。
えっとクラス表はと・・・。
ありましたわ!
1年A組如月里桜
1年A組和田麗花
1年A組小波拓海
わぁ・・・3人とも同じクラスだわ!
嬉しいですわ。って言うか奇跡じゃないかしら?
「里桜拓海~~~同じクラスよ♪嬉しい~~~♪」と麗花が私の隣で飛び跳ねた。
「ええ、これから3年間よろしくお願いしますわ」と私は2人に言った。
そう私達の高校は3年間同じクラスと決まっていた。
「ふふっよかったわね3人とも♪」
「ええお母様」
「ねぇ拓海ちょっと付き合ってよ」と麗花が拓海の腕を引っ張りながら言った。
「は?なんで俺が?」
「いいから早く~~」
「ったくわかったよ」
「じゃあまた後でね里桜♪おばさまも失礼します」
「え?うんわかりましたわ」
どうしたんだろう麗花。
あっ!!拓海と2人っきりになりたかったのよね。きっと♪
「えっ・・・どうしてこの子がいるの・・・」と母が呟いた。
えっ?お母様どうしましたの?
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