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幽霊の総統と仲間の話
「平等という言葉を知ってると思います。
私はこの世界に人間がいる限りエゴも不平等も終わらないと思います。
平等を掲げて走り出しても叶わぬ願いです。
平等だったら、私達はここには立てないでしょう。
不平等だから私達はここに立っているのでしょう。
皆さんが平等を見たいのなら、言ってみてください。
世界の皆さん、今すぐ死んでください!と。
そうすれば世界は平等になります。
それが出来ないのなら違う人間も認めて、助けてあげてください。笑わせてあげてください。
見つけてあげてください。笑わせてあげてください。」
これは夜が総統としてスピーチした内容の一部。
このスピーチの数日後に亡くなってしまった。
はずなのだが、
数週間前に夜は突然、目の前にあらわれた。
今から書いていくのは幽霊として総統として生きはじめた夜とその仲間の話だ。
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