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お疲れ様。
総統が薄く浮かべた顔はどこかつかれた顔をしていた。
夜は小さく息をして私を見た。
月の光で髪はキラキラと輝いて、肩から掛けている上着が揺れた。
「みこと、寝てたんじゃないの?」
「そっちこそ」
はい、眠気を呼ぶ魔法のやつ。
そう言ってミルクティーが入ったマグカップを夜の手に包ませた。
「うん、ありがとう。」
夜が笑ってマグカップを窓枠に置いて、窓枠に座りこんで微笑んで煙草に火をつける。
「駄目でしょ。怒られるって。」
あぁ見えても喘息持ちのヤニカスである。
「あはは、知ってる。」
目を細めて笑った夜は楽しそうだった。
まだ、隣でこんな笑顔を見ていたい。
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