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灰色の少女
あるところに何個もの国が集まった総合国といわれる国があった。
その国々の中の一つの国の総統、夜が殺されてから数週間たった頃の話だ。
その国の図書室には灰色の髪の少女がいると言われ始めた。
周りから僕は話を聞いていく度に確信に変えていった。
本が好きで灰色の髪の少女と聞くと僕には彼女が思い浮かんで、離れなかった。
僕はその夜、図書室に夜中に行った。
図書室では、奥のロッキングチェアがゆらゆらと揺れていて、フクロウが出窓にとまっていた。
そのロッキングチェアで本に集中していたのは、夜だった。
透けているけど、確かに確実に夜だった。
「夜」
僕の声に静かに顔を上げて僕を見た。
「みこと、待ってたよ。」
夜は微笑んで言った。
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