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戦争は始まった。 シャム視点
「分かってるよ。」
そう言ったシャロはネクタイピンを握りしめた。
本当に蒼人に拾われる前の話になるけど
シャロ…宇灰安音と
私、シャム…じゃなくて宇灰七瀬はある軍に入っていた。
いまの音国の前にあった王国の軍に。音国はその王国で革命を起こした人が幹部をやってるんだよ。
その時はまだ、安音はよく笑う人だったし、私もまだ自分の事を「私」だなんて言っていなかった。
革命が起きたときに私達は偶然、外にいた。
だからここに生きれている。
まったく不思議な話だ。
あの国は革命を起こすほど腐ってはいなかったしあの町のように綺麗だった。
「後悔は燃えないよ。」
そうでしょ?
後悔は形にも言葉にも出来ないのだから。
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