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こわれるまで。
「休んでますか?」
私の顔を見て安音はそう言った。
「ほどほどに。」
目を閉じていた夜が言った。
休んでいると言うには少々苦しいような気もする。
「無理は体に祟るから。
我慢はしなくてもいいんじゃない?」
シャムが言った。
その言葉でエマがポタポタと涙を流した。
夜は目を伏せてから動こうとしなかった。
「みことさん、その姿は望んでないと思います。」
そう言った安音の顔は笑っていた。
「大丈夫だよ。
私達は壊れるまで側にいてあげられるから。」
シャムが優しい声で言った。
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