やっと、私を見てくれた。

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やっと、私を見てくれた。

みことから話があると言われて夜に図書室に皆が 集まった。 私、何が起きるんだと思った。 まさか、あの噂を信じているんじゃないかって。 「見て。」 みことが出窓を指さして言った。 そこには、座って本を読む夜と隣にフクロウがいて夜は…透けていた。 夜は本から視線を上げて皆を見て言ったんだ。 「やっと、私を見てくれた。」って。 「また、面白い本があるなら教えて欲しいな。」 「新しい本、書庫に入ってますよ。」 「後で読もうかな。」 「感想、聞かせてくださいね。」 「うん。」夜の髪が風で揺れた。
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