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楽しいこと
「夜、どんな関係だ。」
「友達。」
「いやね、さっきなったばかりでしょ。」
「あの子は大空を駆け回る子だって思った。」
夜にとって青空は特別なものだと知っている。
青空みたいと言って誉めるぐらい。
腐っても才能を掘り出すかんは鈍らないだろう。
「わかった。そうしよう。彼女を連れてきてくれ。」
「「わかった。」」
五分ほどしたとき会議室の扉が叩かれた。
皆で定位置について顔をしかめていたり笑っていたりした。
歩いてきた少女はキョロキョロとした。
夜は正式な紺色に近い軍服を着ていた。
「おねーさん、軍の人だったんだ。」
「はじめまして、音国元総統、夜です。
今回は提案がありまして。音国などが同盟を組んでいることは知っていますか?」
「知ってます。父から聞きました。」
「音国は裏切りを前提として集まっており、裏切りの際は皆殺しをするというルール以外はありません。
各自の仕事が出来るならあれも認めています。
頭のおかしい人ですが、実力もあります。どうですか、今を捨ててこちらに来ませんか。」
これ、総統が言うことか?
「わかりました。楽しいことたくさんしましょうね。」
「えぇ、楽しいことたくさん。」
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