結婚式

1/1
前へ
/9ページ
次へ

結婚式

私は高校を卒業し、大学へ入学した。 大学入学後すぐに、聡司さんと私は婚約した。聡司さんは豪華な婚約指輪を贈りたいと、言い出だした。欲しくないと何度も説得したけれど、これだけは譲れないと言われた。 「効果の程は分からないが男避けの意味と、私の婚約者であるという証だ。 どうか受け取ってくれないか。」 と言われてしまった。 私は学生だからと我儘を言って、ダイヤモンドが小振りの可愛い婚約指輪をもらった。 そして20歳の私の誕生日に、結婚式を挙げた。 式場は初めて会ったあのホテルで。 和やかで温かい結婚式。 大学生の私に合わせ、勉強に励める環境を作ってくれた。 聡司さんはどこまでも私に甘い。 「聡司さん、これからどうぞ宜しくお願い致します。」 「お見合いをしてから今日まで、知れば知るほどあなたは魅力的な女性へと成長していく。 今では変な虫が付かないように、心配をするばかりだ。 どうか、私の元から離れないでほしい。 愛してる、(ゆかり)。」 「私も愛しています。」 見つめ合った私達は、 自然と近づき口づけを交わした。 私達がずっと一緒に、いられますようにと 祈りをこめて。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加