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逃げちゃダメだよ、先生。 なにを今さら……そんなに震えて。痛みなんかないはずだよ? 気持ちいいでしょ? ダメじゃないか、僕の瞳から目をそらしちゃ。 へぇー、……まだ理性がマヒしきらないんだ? ふふふ。まあ、そうこなくちゃ。 たやすくなびく陳腐なタマシイじゃ、堕としがいがないよね。僕の伴侶になるヒトだもん。 あらら、……何してんの?  ……クロゼットになんか逃げ込んだら、自分で自分を閉じ込めるようなものだよ。それとも、何か武器でも探してるの? うふふ……。 …………っ!? ……なるほど、図星か。 ……これはまた、ずいぶん大きな首飾りだね。 ああ、参ったな。しかもそれ、純銀のシロモノだよね? ちょっと待ってよ、……ああ、ダメだよ。やめて、先生。そんなもの、僕に見せないで。お願いだから、やめてよ! こんなに目の前に近付けられたら、僕……焼け焦げて、灰になって崩れてしまうよ……。 あああっ……うああああああ……っ!
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