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🎵風がくれた落ち葉の手紙🎵
たまには悪くないね
こういうのも
🎵別れの詩🎵
『……………』
🎵喜びと悲しみを連れた🎵
でも何だろう
小説で書くカンジとは違う
🎵時間の運命🎵
もっともっと強い衝動にも似た感情
もしも文章で表現するなら
🎵さよならも言えずに🎵
『……………』
🎵涙に替えて贈る🎵
“全然浮かばないや……”
🎵青春の日々を染めた🎵
立ち上がり
ベッドに向かうと
それに添うようにゆったりとうつ伏せになってみる――
🎵恋の終わり……🎵
『……………』
🎵青空に七色の虹が寄り添う時🎵
切なくて胸が苦しい――
🎵黄昏の輝きがひとつ🎵
瞳を閉じると彼の顔ばかり浮かんでくる――
🎵ほほをつたう🎵
小説に書くには
月並みな表現ばかり
🎵あの人のためなら笑顔のままでいたい🎵
でもそれが事実
🎵情熱の海に投げた🎵
着飾った文章の中の表現じゃない
ただ純粋で真っ直ぐに
🎵愛の言葉🎵
『……………』
🎵想い出のリボン🎵
落ちている
間違いなく
私は恋に落ちている
🎵夜明けまでに結んで🎵
『………………』
🎵そして誰かの吐息で揺れている🎵
歌っている彼の表情を見ている間
幸せだった
🎵悲しみのリボン🎵
おそらくその場にいたみんなと同様に
彼に心を奪われた
🎵涙に濡れた私(ひと)の🎵
一人の観衆になっていた
『……………』
🎵通り過ぎてく季節は愛を越えられない🎵
きっと
小説の世界なら……
私と彼の間に真っ直ぐなスポットライトが注いでいるのだろう
🎵振り返ればいつか歩いた🎵
でもそれが見えなかった
🎵道は消えて🎵
ただ真っ直ぐに歩いていくだけでよい道標が見当たらなかった
🎵恋心を寄せて見つめた男性(ひと)もいない🎵
“私はやっぱり脇役だね”
🎵また逢えるその日が……🎵
主人公になれない
ヒロインになれない
🎵今では夢の中へ🎵
物語の脇役
大きな舞台の脇役
🎵永遠を胸に秘めた🎵
彼のステージの観衆の一人
🎵恋の終わり🎵
それでもいい……
『……………』
🎵想い出のリボン🎵
……って
やっぱり何か違う
🎵夜明けまでに結んで🎵
『……………』
🎵そして誰かの吐息で🎵
私は他人の人生を生きているんじゃない……
🎵揺れている🎵
物語の登場人物じゃない
🎵悲しみのリボン🎵
誰が決めたの?
それでもいいって……
🎵涙に濡れた私(ひと)の🎵
『……………』
🎵通り過ぎてく季節は🎵
ステージで歌う彼を見た時
私は羨ましかった
🎵誰も止められない🎵
私もステージに立ちたかった
スポットライトを浴びたい――とかじゃない
🎵想い出のリボン🎵
彼の見る景色を
一緒に見てみたかった
🎵夜明けまでに結んで🎵
どんな景色が広がっているのか
どんな幸せが広がっているのか
🎵そして誰かの吐息で🎵
感動を味わいたかった
🎵揺れている🎵
感動を共有したかった
🎵悲しみのリボン🎵
彼の隣で……
『……………』
🎵涙に濡れた私(ひと)の🎵
ステージに立ちたかった
🎵通り過ぎてく季節は🎵
『……………』
“私にだって私の人生があるじゃない”
🎵愛を越えられない🎵
“私の物語は私が作らないといけないんだ”
🎵誰も止められない🎵
“大きな物語の脇役だっていい”
『………………』
🎵Woo………🎵
“私は私の物語の主人公でいたい……”
『……………よし!…』
ベッドから起き上がるとともに――
何かが私の中で目覚めた気がした
“当たって……砕けてもいいじゃん!”
<<<<<<君はいったい誰なの?
私の名前は……
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