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🎵Oh!君と二人ではじけるように🎵
『いらっしゃいませ~』
やけに甲高いバイトの女の子の声に出迎えられる
🎵踊りに行くさ海辺のDisco🎵
“余計な時間はかけられない”
🎵時は今宵も またたくように🎵
足早に通り過ぎた――
雑誌コーナー
🎵笑いかけてる得意なポーズ🎵
いつもなら気になる週刊マンガの立ち読みをするのだが
そんな余裕は今夜はない
🎵That's because,That's because🎵
あっという間に目的の冷凍モノの並ぶ冷凍庫の前に立つ
🎵I love you more than you🎵
“冷凍食品って……”
大概忙しい時は、出来合いのもので済ませるのだが、手料理の多い妻にしては珍しい
🎵That's because,That's because🎵
冷凍庫の扉を開け
選ぶまもなく【冷凍チャーハン】を手にした
🎵I love you more than you🎵
『……………』
ひとまず“クエスト”を達成した
🎵Why you never know🎵
左手の【冷凍チャーハン】を改めて見つめる
🎵I get around🎵
『……………』
🎵月の灯りで飛ばそうよSeaside🎵
“俺といれて……幸せ……?”
🎵歌いたくなるほど素晴らしい🎵
時々不安に思うこともある――
🎵とびきり好みの店でDancin'🎵
求めだしたら際限のない幸せの可能性に
🎵二人を包み込むようなMoon-shine🎵
羽を休めていた鳥が大空を求めて羽ばたきだすように
🎵I'll try so hard to let you feel so good tonight🎵
彼女にとって生きがいは仕事だったのかもしれない
🎵I'm a man who makes you fine🎵
――『何も辞めなくても』
『いいのいいの、いったん辞めて落ち着いたらまた働くし』――
🎵Higer,higher🎵
『…………』
彼女も彼女なりに理想があったのだろう
🎵All I want is you,s'alright🎵
口には出さないが
🎵All I want is you,s'alright🎵
“……………”
🎵霧が濃くなる 見えなくなる🎵
右手の【TSUTAYA】の買い物袋――
🎵このままじゃ何もかもが冗談🎵
“俺といれて……幸せ……?”
🎵想い出の場所へ君連れて🎵
『……………』
立ち止まっていた足をレジのほうへ向ける
🎵行きたいのにダメになりそうさ🎵
“――んなコト考えててもキリないし”
🎵Why you never know🎵
迷いの足先を早く前に進めたかった
🎵I get around🎵
『おっ!?タケシ!』
『―――ん??』
🎵I'll try so hard to let you feel so good tonight🎵
呼び止められ振り返る
🎵I'm a man who makes you fine🎵
『久しぶりじゃん!』
『え!?………あれ、コージ!』
🎵Higer,higher🎵
思いがけぬ旧友との再会
🎵All I want is you,s'alright🎵
『変わんねーな~お前、元気にしてたかよぉ~』
『おぅ元気、元気♪コージこそ、全然変わってないじゃん』
🎵All I want is you,s'alright🎵
『何年振りだっけなぁ~高校卒業して以来だよな~ホント』
『いや、マコトの結婚式の時――あれ、来てなかったっけ』
『あ、俺、行けなかったんだわ』
お互いにスーツ姿が目につく
『タケシ、お前結婚したのか?』
『ま、まぁ……って、もう1年経つけど』
🎵Oh!君と二人ではじけるように🎵
『ウワサじゃ、社長の美人秘書と付き合ってたとかって……まさか』
『ま、まぁいちおうな……』
🎵踊りに行くさ海辺のDisco🎵
『――ホントかよ!?』
🎵時は今宵もまたたくように🎵
驚く友人を前にして
やはり彼女の事を思い出す
🎵笑いかけてる得意なポーズ🎵
『今日もね、ちょっと早く帰んないといけ―――』
『あ!そういえばさ!タケシ、アレどうなったっけ?』
🎵シャッポ……🎵
会話が続いてしまう
🎵シャッポ……🎵
結局
🎵シャッポ……🎵
20分もの間、立ち話してしまった
🎵シャッ……🎵
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