Drei:von Fünf zu Sieben ohne Eins

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「……ああ、ごめんごめん。やっぱりこれから仲間としてやってくからには、笑顔じゃないとね!」  ルーシィのその笑顔の裏には、強い負の感情が渦巻いている。ニルヴには分かる。  なんとなくだが、ニルヴは感じていた。この人はきっと、のだと。と。 「で、どうだい?ボクに協力する気には……」 「そりゃあもちろん!何かこう……使命感!協力しなきゃダメだって感じがするし!」  ニルヴも、急激な不安に襲われて協力を申し出る。ある意味で、アイリアよりも危なっかしい。危険に遠慮なく飛び込むというより、危険に飛び込むことを使命としていそうな……儚さ。  一番危ういタイプ。 「そんな食い付くように言わなくてもいいじゃないか。何かボクに思うところがあったかな?残念だけどこれでも中身は男なものでね……」 「いや、そういうことでは決して。僕には心に決めた人だっていることだし……だけど……」  だけど。  放っておいたらきっと、勝手に辛い目に遭ってしまう。手伝えることがあるなら、何かやってやりたい。そう思ったのだ。  ルーシィは、人にそう思わせる才能がある。そのおかげで、自分の意志で協力してくれるという人が現れる。だがその才能があるということは、決していいことではない。  むしろ、それだけ人を不安にさせてしまうということで、マイナスですらある。 「だけど……何だい? それだけじゃあボクには伝わらないよ」 「あえて言わないということでしょう。きっとあなたなら、言われてしまうと迷いを生んでしまうだろうということでしょうね」
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