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私は七海。
七月生まれだから七海。
Mass productionで生まれた一期生。
法整備され、二十歳の献血ならぬ二十歳の採卵が推奨された。
女性は二十歳になると自分の卵子を採卵して凍結保存する。
生き方の多様化で女性もどんどん社会進出するし、若くして結婚出産し、その後離婚、40代で再婚し妊娠を望むも卵子の老化で妊娠に至らないケースが多い。
卵子さえ若ければ子宮さえあれば50過ぎても出産出来る時代になった。
40半ばで新しい旦那さんの子供が欲しい場合、凍結してある自分の卵子に旦那さんの精子を体外受精する。
それを自分の子宮に戻して出産をする。
50歳の誕生日まで国が無償で保管する。
婚活に敗れ、一人で生きていくことを決めた女性が二十歳の時に凍結した自分の卵子に病院を介して精子ドナーから精子の提供を受けて妊娠する。
この場合、精子ドナーのプライバシーは守られず女性や子供に開示されるが法的な養育費や遺産相続権は持てない。
シングルマザーとして育てるがMass productionによって産まれたベビーはその子が二十歳になるまで国が手厚い支援をする。
これにより出生率が飛躍的に上がってきた。
そう、Mass productionは子供を国の宝として国が責任を持って育てるシステムである。
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