一線

だるま

2021年現在

俺は…
「あ！やっちゃん！ちょっといい？」
俺は、美谷　仁美と飲んでいるやっちゃんに声をかけた。
「おお！どうしたこうちゃん！仁美の野郎17で結婚だって、もう孫もいるってよ！世の中すげ〜奴いるな！」
やっちゃんはジョッキで日本酒を飲んでいた。
「やっちゃんイケるね〜ジョッキで日本酒？」
すると、口に手を当ててきた。
「こうちゃん、こりゃ水水！俺は飲めないんだって！」
「え！？マジで？」
確かに、やっちゃんからはアルコールの匂いはしなかった」
「ところでさ、やっちゃんが昔イジってた、だるま……」
やっちゃんは目の色を変えて更に口を塞いできた。
「こうちゃん、ここで、その名は非常にマズい！」
「ウガウガ……」
俺はなにも喋れなかった。
「その話は、5次会でな！」
5次会っていつまで連れて行く気なんだよ。
俺は頭の中でそう思った。