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「先に……ちょっと今立つのが辛いかも」
なんとか伝えて息を吐き出した。
「辛い? 痛かったですか」
「いえ、あの、感じ……過ぎて」
ザバッと水音を立てて立ち上がった時任が、浴室を出て行った。
なんとなくため息をつきながら、落ち着くまで少し休もう、と凛は湯船の縁に頭をもたせかけたが。
間を置かず、時任が引き返してきた。
「どうし……」
「凛さん、ここで……!」
ここで何と問い返す間もなく、ざぶざぶとお湯に入ってきた時任に抱えあげられる。
(人間って人間をこんなに簡単に持ち上げられるの!?)
そんなに体格差あったかなと考えてしまった凛をよそに。
「立てます?」
と立たされた直後に右足だけを折り曲げるように持ち上げられ、濡れてひくついていた淫唇に固い肉杭を押し当てられ、一気に貫かれていた。
「とき……」
奥まで濡れていたせいか、凄まじい圧迫感はあるものの初めてのときほどの痛みはない。ただ、その質量を受け止めるために内側がぎゅうぎゅうと収縮しているのを感じた。
「凛さん……締め付けが。やばい」
「そんなこと……あ、そんなに、揺すらないで……ッ」
懇願は聞き入れられずに、ガクガクと体を突き上げられて、背がしなる。
「俺に掴まってください」
声は甘く優しいくせに、腰の動きは止めずに打ち付けるように穿ってくる。
「や、ほんと、なんか……」
時任の首に腕を回して、涙ながらに訴えても、全然やめてくれる気配はない。
むしろ、内側でさらに大きく膨れあがったような気すらする。
「凛さん、すごい、キツくて、気持ち良いです。優しくできなくて……」
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