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「姉弟でもセックスできるんですよ。こんな可愛いひとが姉だったら、俺が弟でも何をするかわかりません。結構怒ってきたのに、こんな格好して待ってるし」
時任の視線が凛の全身をじっくりと眺めまわす。
やがて、はあ、と溜息をついた。
「可愛いです。やばい。凛さん普段こういう露出多めの格好しないですよね!?」
あれ、テンションが変わった? と思いつつ凛は「はい」と答えた。
「部屋着ですね。好きなんですけど、外で着るのは恥ずかしいというか、やっぱり人の目が……」
「部・屋・着……!!」
時任は両手で顔を覆ってしまった。
「凛さんの部屋着……!! 可愛いっ……!! 清楚さとあどけなさと無防備さ。しかも外では着ないって。それで俺を待っててくれるってどういうことですか。俺には見られていいってことですよね?」
何を確認されているのだろう、と思いながら凛は頷いてみせた。
「家に上げるということは、普段通りの生活を見られる覚悟の上と言いますか……。仕事でもないですし、スーツで待っていなくてもいいかなって……」
(あれ? そういうことじゃなくて??)
自分でも少しピントのずれたことを言ったような気はしたが、時任は感極まったように抱き着いてきた。
「なんか、凛さんの彼氏になった実感がすごくて……嬉しいです」
「い、今さら? 実感遅すぎませんか?」
大型犬にじゃれつかれたような衝撃に転びそうだったが、足に力を込めて耐えて抱きしめ返す。
(時任さん、ふ、普段落ち着いた大人の男ぶってるのに)
素直すぎて、戸惑う。
「可愛い。いい匂い……柔らかくて細くて抱き潰しそう……。こんな可愛い凛さんが俺の彼女で、今日は真昼間の平日、明るい中からお仕置きエッチし放題だなんて、ぞくぞくします」
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