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「……!?」
(なんか今変なこと言った!?)
慌てて逃げようとしたら、すでにがっちりと押さえ込まれてしまっていた。
「時任さん、ちょっと待って」
「待たない」
唇を奪われた。
本気を出されれば、すぐにまた身動きもできなくなる。強い力で抱き締められたまま、唇は強引に舌で割開かれて、そのまま口腔内を嬲られた。
ちゅ、くちゅ、と水音を立てながら、荒い息遣いで舌を絡められ、吸われる。後頭部を大きな手のひらで固定されてしまい、苦しくても自分からは角度を変えることも出来ない。
「はぁ……ん」
甘えたような吐息がもれてしまった。
唇を離した時任は、Tシャツの上から凛の胸を痛いくらいに鷲掴みにしつつ、凛の首筋に視線を向けた。
「いいよ、凛さん。今日はこんな明るいうちから乱れていっぱい喘いでよ。他の男にキスマークつけられちゃう凛さんなんか絶対に許さない」
「誤解だって言ってるのに」
時任の右手が、凛の足の付け根の間にぐいっと押し付けられる。デニムのホットパンツの上から、淫核をぐいぐい苛めてくる。
「ああん、時任さん、それ、だめっ……足っ」
手荒な仕草なのに、めちゃくちゃに濡れ出したのがわかる。
(やだ、立ってられなくなる)
そこに加えられる力だけで体が持ち上げられかけて、爪先立ちになる。
胸を掴まれてなければ、腰が砕けて座り込んでいそうな強烈な快感。
「わかってないですね、凛さん。誤解かどうかはまだわかっていません。今から全部たしかめます。まずはいきなりここに突っ込んで良いですか? 何もなかったって確かめたいので」
荒い息を零しながら、凛は涙の滲んだ目で時任を見上げた。
欲情に染まった瞳に見下ろされて、かっと全身が熱を帯びる。
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