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「彼女なのに? それ、説明してもらっても良いですか」
時任は喉の奥から呻き声を漏らしつつ、早口で答える。
「相手は俺です。NTR願望とかはないんで。ひたすら俺に虐められて、足開いてあそこをダラダラ濡らしながら泣いている凛さんを想像しているだけです。淫語いっぱい言わせて、足腰立たなくなるくらいに突っ込んで揺すぶって……」
そこまで言って時任は唇を噛み締める。その先を言うのを堪えたようでもあり、凛の手から欲望に与えられる刺激やり過ごそうとしたようでもある。
凛は股間のファスナーを下ろして手を滑り込ませ、下着越しにそれを握りしめて手全体の動きで扱きつつ、尋ねた。
「最後、何か言いかけませんでしたか。なんて言おうとしたんですか? もしかして、中出しですか?」
途端に手の中の欲望が跳ねた。
「凛さんっ、ごめんなさい。あの……っ、そうです。中出ししまくりです。赤ちゃんできちゃうって言ってる凛さんに『孕め』って言いながら全部叩きつけるんです。ああ、凛さん……。早く子作りセックスしたい。孕ませるまで中にいっぱい出したい……っ」
感極まったように噛み付くようなキスをしてきて、凛の唇を塞ぐ。強引に舌を絡めて吸い上げながら、手はカチャカチャとベルトを外していた。
時任は、唇を離すと、まだ荒い息を零している凛の口に凛の身につけている白いシャツの裾を引っ張り上げて押し込んだ。
「凛さんは、口でこれを咥えてて。絶対離しちゃだめですよ、外まで声が響いてしまいますから」
「ふ、んんっ」
まだ息が苦しいのに、と凛は涙の滲む目で見上げる。
時任にはにこりと微笑まれてしまった。
「よく噛んでてください。それから、手はこっちに」
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