【本編2-10 彼氏のS心】

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 残忍さと優しさを笑みに混ぜこんで凛を見下ろしながら、時任はずるずると中のものを限界まで引き抜き、もう一度激しく奥を突いた。 「はあっん、それ、や、だめ」  口からシャツが外れて、凛は喘ぎとともに訴えかける。  濡れた瞳で見上げながら、嬌声を堪えて歯を食いしばったが、時任は凛の細腰を両手で押さえつけながら猛った肉杭を何度も抜き差しした。 「濡れ過ぎなのにキツくて気持ち良い、腰止まらない。凛さん、それ気持ち良いときの泣き顔だ……。余計に煽られます。ね、凛さん、昨日はここに誰も受け入れてないよね……?」  がくがくと揺さぶられながら尋ねられて、凛はなんとか頷いてみせた。 (だから、弟だってば!)  時任は、思い余ったように凛の手の上から凛の乳房を握りしめてくる。予期していなかった痛みは快感となって身体を走り抜けて、咥え込んだ欲望を締め上げた。 「……っ、凛さんのそのマゾっけやばい」  さらに激しく腰を振りたくりながら、時任は低く呟く。 「NTR属性は無いはずなんですけど、やたらにイケメンの双子の弟に凛さんが性的に苛められて泣かされるの想像するのは、かなりきます」 「あっ、や、なんで」  時任が動きを止めた一瞬、内側に収められたものの質量が増した気がした。
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