一生忘れない、忘れたくない夏の思い出

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「どうしても行くって決めたの」 「…そう。とりあえず、あとちょっとでご飯出来るから着替えて、手洗っておいで。あとおばあちゃんの家に行くのならちゃんと持って行く物もしっかり準備いておきなさいね。あっちはコンビニすら車で隣町に行かないとないぐらいだから」 「はーい」 …何とかママにおばあちゃんの家で1か月を認めてもらえてよかった。あとは パパなんだけど上手く説得する自信がない。私が一人娘なのもあってか、勿論、怒られるようなことをしたら厳しいけれど基本、親馬鹿と言っても過言じゃないくらい親馬鹿なのだ。説得するのに骨が折れそうだけどママにちょっと協力してもらおう。お土産に美味しい野菜持って帰るからと言えば協力してくれるに違いない。 「ふー」 夏休みまで、あと1か月。本当は今すぐにでも行きたかった。この町にいたくなかった。
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