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「急にここのメロンパンが食べたくなって。夜食に食べようかなと思って買いに来た。何とか一個残っててよかったよ。ついでにカレーパンも買ったわ」
「夕食食べて、夜食に更にパン食べるの?大丈夫?」
私がびっくりすると、岬君は大丈夫と言うように深く頷いた。
「男子高校生って異常なくらい食欲あるから安心して」
「そうなんだ」
私達がそう会話しているとおばさんが「梅ちゃん、お待たせー」と言いながら戻ってきた。
「はい、食パンね。他にはいいかい?」
「あ、はい。大丈夫です」
「おばさん、俺もお会計お願いします」
私達がレジに揃って向かうとおばさんはじっと見てきた。
「…どうしたんですか?」
私が聞きたかったことを岬君が聞いてくれた。するとおばさんは頬に手を当て、
「いやあ、お似合いだなと思って」
一瞬、何のことか分からなかった。しかし、それは一瞬の話ですぐその言葉の意味が分かり頬が熱くなる。
「おばさん、違います!」
「そうですよ、おばさん」
私が慌てる一方で岬君は落ち着いて話す。
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