味醂干し

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【 嬉しいことです。ありがとうございます。お嬢様。】 【 あのう。お吸い物も作って頂きたいんです。 あさりか、何か。】 【 お任せ下さい。二人で、必死で、握りますから。】 若い方が、いらした。私を見て赤くなっていたの。 笑えるわね。 聖ヨゼフ学園に、戻った。堀こたつの、長いテーブルに、皆、座っていた。 【 あ、お茶を頼まなくては。】 私が言うと、ブラザーのお一人が、お寿司屋へ。 一時間位待つと、お寿司屋の大将と、若い方が お寿司を、沢山持って来て下さった。 【 あ、大トロの、鉄火巻き。よろしいのですか?】 【 お代は、充分に頂きました。追加して下さっても、余ります。追加して下さい。 どんどん、召し上がって下さい。】 大将は、そう言ったの。若い人は、お吸い物と、お茶を取りに戻った。 お茶と、お吸い物が来た。 神父様は、簡単に、お祈りして 【 さぁ。頂きましょう。】 【 わぁ。凄い大きな、ネタね。】 私たちは、まず大トロから、食べた。 【 美味しいですね。美味しいです。有り難いことです。】 神父様は、仰った。 私たちは、必死で、食べたの。あなたが見たら笑うわよ。 【 私、いくらを、もっと食べたいの。追加しますね。 他には、何がいい? 】 【 僕、雲丹~ いか紫蘇巻き~。】 【 神父様は? 】 【 私は、大トロを。ブラザーもです。】 はし袋を見て、追加をお願いした。 私は、いくらが好きって、あなたは知っているわよね。 
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