幽怨通信リビド

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急に1文字浮かんだかと思うと秒速で入力されていく文字に戦慄が走った。
気味悪くなり携帯を思わず投げ捨ててしまうと突然デスク上のノートパソコンが起動し、独りでに動き始めた。

俺は腰を抜かし床に倒れ込んだ。
顔面は蒼白になり、血の気が引くのを感じた。
そして、成すすべなくパソコン画面にくぎ付けになる。

パスワードも突破されメイン画面に突入した。
とんでもない遠隔操作ウイルスが蔓延してしまったのか。
そんな嫌な考えが脳内を駆け巡る。

クソっ……まだ買ったばかりの新品だぞ。そんな簡単にセキュリティが
突破されてしまうもんなのか。

そして画面に表示された。赤と黒の怪しげなホームページが表示された。

サブタイトルは『死後の裏世界から現世へ』とおどろおどろしい文字で書かれ
ていた。そして大きく幽怨通信リビドと先ほどのメールと同じ名前が表示されていた。