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早く出ないと翔が入ってきてしまう。
俺は急いで台所から包丁を取り出し、ドアを開けようとした。
だが、鍵付きのドアでないのに不思議な力が働いて開かない。
何で開かないんだ。押しても、引いてもびくともしない。
そうこうしている内に翔の頭がベランダの窓にベチャっという鈍い音
とともに現れ、窓に不快な液体が垂れ流れる。
ぐしゃっと潰れた顔はニヤッと微笑み窓をすり抜け内部に侵入した。
「うわあああああああああああ、来るな来るな」
俺は絶叫し、持っていた包丁をおもむろに投げた。
投げた包丁は翔の頭に突き刺さり鮮血が降り注いだ。
だが、翔の歩みは止まらない。
「来るな、来るな!!」
俺はもう、叫ぶしかなかった。
PCから突如伸びてきた黒い腕が俺の身体を掴みそのままPCの中に引きづり込んだ。俺の身体はそのままPCの中へ入り込み意識は途絶えた。
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