インタビュー

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インタビュー

 みなさん、こんにちは。  突然ですが、みなさんお肉はお好きですか? 私は大好きです。  ですが、みなさんの中には『肉』と聞くとあの事件を思い出すのではないでしょうか。  そうです。『肉食動物撲滅運動』です。  『肉食動物撲滅運動(通称:肉デモ)』とは、10年前に動物の国でとある人間と肉食動物が幼いウサギの双子を殺害したことをきっかけに民衆が人間移住制度の反対のデモを起こし、肉を食べる危険がある動物が無差別に殺された、もはやデモというより暴動、テロ行為に似た殺戮運動のことです。    そう10年。  あの悲惨で忌々しい事件から10年経ったのです。この事件をきっかけに我が人間の国と動物の国は交流を断絶。今尚、動物の国は鎖国状態となっており、その情勢は謎のままとなっています。  そこで今回私は、この事件を引き起こしたきっかけとなった人物、Sさんにアポを取ることに成功しました。  当時の動物の国の様子はもちろん、あの事件についてもお話を伺ってきました。  あの事件について思い出したくない方もいらっしゃるでしょうが、この記事をきっかけに今一度、食物連鎖について考えてみましょう。 ーー以下、インタビュー (※本人の特定防止のため、匿名で記載していますが、本内容については脚色は一切おこなっていません) 記者:本日はよろしくお願いします。 sさん:はい、お願いします。 記者:さっそくですが、動物の国にはなにしに? sさん:はい、動物の国には出張で……。当時オーガニック野菜のオーガニックソースの工場の営業で動物の国で働いていました。 記者:当時ということは、sさんは今現在はなにを? sさん:はい、現在は友達の紹介でほそぼそと翻訳の仕事をしております……。その、……前の仕事はクビになってしまったので……。 記者:確か、動物の国で仲良くなったライオンと違法の狩りをしていた所を犬に見られたとか。動物の国では『狩り』は『殺人』に当たる行為だと聞いていますが、なぜ、肉食動物に加担してまで動物を殺めてしまったのでしょうか? sさん:はい、そうです。……そうですね、まずはライオンとの出会いについてお話しましょうかーー
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