3人が本棚に入れています
本棚に追加
有力な情報がなにもないまま三週間が経過した頃、突如としてロミは見つかった。
ロミと縁もゆかりもなさそうな、東北の街だった。
足の悪い母親に代わって、僕はその地へ急いだ。
東北の春は遅い。
雪に覆われた白い町並みは、ロミの空の部屋と奇妙な類似があるような気がした。
それがなんだかわからないまま、僕は病院の受付で名を告げ、病室に向かう。
個室の病室には、男女一人ずつ警察の関係者がいた。
最初のコメントを投稿しよう!