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ざばっと尻の割れ目まで湯から飛び出し、中腰になって、両手で持ち上げた肉塊で以て魔羅を挟み込んでいる。
固く張り詰めた魔羅とは対照的に、妙美のそれは、こんな時でも馬鹿みたいにぐにゃぐにゃと柔らかい。しかも茹で上がったように間抜けな湯気を立ちのぼらせていた。
こんなものを当てられては熱いのではないか――。頭の片隅では危惧している。
しかしやめなかった。予想以上の成果を目にすることができていたからだ。矮小な手で触れるよりもずっと、余程しっかりと魔羅全体を包み込むことができている!
きらきらした光が妙美の瞳を瞬かせた。
けれど同時に、慎重に乳房を操作しなければならないという緊張感も漂った。思い通りに動かすことのできる手先とは違うのだ。
妙美の両手は、それぞれの乳房の外側を支えている。ぐ――と中心に寄せれば、真ん中に挟んだ魔羅の形と息遣いをより肌で感じる。
全長のほとんどを包むことができてはいたが、先端だけは飛び出していて、妙美の顎のすぐ下にあった。
あの雫は止まっただろうか……。寄り目になって見下ろしてみる。
――ああ、だめだ。止まっていない。
が、妙美は少し眉根を寄せただけで、絶望はしなかった。大嫌いなこの肉袋が、もしかすると生まれて初めて役に立つのかもしれない……そんな高揚感が心身を突き動かしていた。
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