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「ん、ん……んんっ……」
手のひら全体で乳房を圧迫し、ぐにぐにと蠢かす。こうしているうちに、魔羅にとってもっと据わりのいい形に変えられるのではないかと考えたのだ。その方がしっかりと押さえ込むことができるはずだ。……
ずっと沈黙している彦七が、黙ったまま、妙美の頭を撫でるのを再開した。正解だと褒められているような気がして、より熱心に乳房で揉み拉き続ける。
……が、いくら捏ねても擦っても、魔羅は雫を零すのをやめなかった。
本当に……本当にこれでよかったのだろうか?
妙美はじっと棒の先端を見つめた。これは、これでは……まるで大きな肉袋に虐められて、しくしくと泣いているようにも見えるではないか。……
深い肉の峡谷もすっかり粘つきを帯びてきてしまっていた。摩擦が減り、うまく一箇所に魔羅を固定することができない。中腰でいるのにも疲れ、ぐらぐらとし、時に上下に大きく滑らせてしまうような有り様だ。
失敗を認めたくはなかったが、可哀想な彦七の魔羅をこれ以上見てもいられなかった。
「だ……だめです! もう……」
とどめのように強く乳房を合わせ、わけもわからないまま叫んだ。困り果てて彦七を見上げる。
「――だめ、ですか。……」
悩ましい吐息に包まれた声だった。潤んだ切れ長の目はどこか虚ろで、しかし、瞬きは全くせずにこちらを見下ろしていた。
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