4人が本棚に入れています
本棚に追加
「犬飼君、大土佐寺君お疲れ様でした
と言いたいところですが、
後はお社と祠の前の掃除と
仕分けした超誇丸を保存庫へ運ばなければ
なりません。
そうしたら、ご飯にしましょうね」
にっこり笑って言う祈念みこ。
「き、祈念さん。それきつい」
「おい、優人。この位でへばってどうする。
おまえ、血闘道で体鍛えているだろ」
「一か月前からじゃまだまだ体力つかねーよ」
「どんだけひ弱な生活送っていたんだよ。
ほら、みこちゃんが手押し車持ってきてくれたから
少しは楽だぞ。それに鍛錬にもなるからとっとと動け」
へーいと言いながらオレは立ち上がった。
「あのう、保存庫といっても、道場の裏手にある
あそこに見えるプレハブ倉庫に入れるだけですから。
後少しですよぉ」
そう言われて、オレと巌雄はさっさと終わらせようと
手押し車に、笹にくるまれた超誇丸を結んである蔓を
プレハブ倉庫までに運んだ。
蔓は丁度オレの背丈程(160㎝くすん)だから
結構な量を一辺に運ぶことができた。
その作業を繰り返している時、道場の方から
師匠がおーいと言いながらやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!