ひぇええタイムスリップしたら即戦闘?

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ひぇええタイムスリップしたら即戦闘?

「ぐえっ」 これは巌雄。 「うわぁ」 その巌雄の上にオレが落ちて 「きゃぁ」 オレの上に祈念さんが落ちてきて役得! じゃない。 「き、祈念さん。ちょっと降りてくんない」 残念だけど下になってる巌雄から 早くどけとヒシヒシと伝わってくる。 「ご、ごめんなさい」 祈念さんは素直に退いてくれたので、 オレは素早く巌雄から離れた。 「巌雄大丈夫か?」 オレが尋ねると、 「ああ、なんとか大丈夫だ。 それにしてもここはどこだ?」 「どこってお社と祠があるから、 後ろに道場が・・・ないぃい」 「これは・・・タイムスリップをしたのではないでしょうかぁ」 『タイムスリップ?』 祈念さんの言葉に俺達二人が声をそろえて疑問をぶつけると 「だって、道場のある所に掘っ立て小屋があるしぃ でも、お社と洞があるのと地形は変わってないし・・・ん?」 「しっかりしろ、大丈夫か!」 「うう、こうも強いとは・・・無念・・・」 俺達三人が洞の方を向くと中から 人が二人出てきた。 二人は甲冑を着ていた。 二人ともボロボロになっていて、 一人は大けがをしているらしく もう一人が肩を貸している。 「あ、あの大丈夫ですか」 祈念さんが声をかけると二人は ぎょっとした顔をした。 そして厳しい顔をして肩を貸している一人が 「そなた達、何者だ」 と厳しい声で問われた。
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