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02.テル
ノヴォパンゲアに文明が生まれて数千年が経った。
文明を手に入れたのは、哺乳類霊長目だ。
未だ進化の途中であるが、人類と自らを呼称している。
かつてノヴォパンゲアには主竜類が繁栄していたが、
気候変動や大型隕石の衝突などで、現在では数を減らしている。
人類が二足歩行をし、手と脳を発達させ、火や道具を使うようになっても、
主竜類達は、生態系の頂点に君臨する捕食者であった。
城をつくり、剣と魔法を操る今でも、人類にとって大きな脅威である。
山に、森に、砂漠に、海に、湖に、空に、そして地底に息づく恐ろしい竜達。
人類は主竜類をドラゴンと呼んでいた。
やがて青い惑星に住む人類は国家という概念を持ち、ドラゴンだけでなく近隣国とも戦うようになった。
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