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それから
その後、2人でお父さんとお母さんに挨拶に行った。
2人ともことの一部始終を先に聞いてたみたいで2人で報告に言っても驚かなかった
お母さんが言うには
今朝、私が出かけている間に山田君が
お父さんとお母さんに会いに来て
「亜里沙さんと結婚させてください!」
とお願いに来たんだそう
でもお父さんに
「付き合ってもいないし本人にも言ってないならそっちが先だろうが!」
と怒られたらしく
山田君は
「はい!
亜里沙さんにプロポーズしてからまたご挨拶にきます!」
と言っていたらしい
山田君はその後、お父さんにお願いして厨房を借りて
私が帰る間に一人で天ざるそばを作ってくれていた。
──────────────────────
「亜里沙さんと結婚を前提につきあう事になりました!」
「チッ」
「お父さん?舌打ちしないでくださいよ。ほら、2人ともケーキあるわよ?食べてお話しましょ?」
「ケーキ!美味しそう!」
「ありがとうございます!」
「お前は遠慮しろ!」
「お父さん!山田君どうぞ?まだあるからね?」
「はーい!」
「吉正!お前はここにケーキを食べに来たのか?!」
「ケーキも食べたいですが、違います!亜里沙さんと結婚をしたいと御報告を」
「さっき来た時も言ったが、お前が、一人前になるまではダメだからな」
「はい。おやじさんがオレがそばや天ぷらの声が聞こえる一人前の職人になったと認めてもらってからで構いません」
「お前が大学を卒業しても、30になっても40になっても、俺が一人前になったと認めなければ亜里沙との結婚は認めないぞ?いいな?」
「はい!オレ最速で一人前になるよう頑張りますから!
で、オレが七瀬の苗字になります。
七瀬の跡継ぎになって、おやじさんが死んだら亜里沙さんとこの店守ります」
「俺が元気な内に死んだ後の話するんじゃねぇ!縁起でもねえな!」
「あ、すいません。ケーキ食べていいですか?」
「・・・・・俺は厳しいからな?ついてこいよ?」
「よろしふおねがひしまふ」
「吉正!食べながら喋るな!!」
「ふぁい」
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