隣のクラスの男の子

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隣のクラスの男の子

私は七瀬亜里沙 創業100年の信州にある蕎麦屋『蕎麦の七瀬』の4代目の七瀬辰吉はお父さん。私は辰吉の一人娘。 お父さんは口癖のように言う 「いいか亜里沙、付き合う男は長男と実家の跡取り息子はダメだぞ。 結婚したらうちの蕎麦屋を次ぐ覚悟があるやつにしなさい。あと、修行に耐えられる様な忍耐力もな」 そんな人いるのかな。。 そもそもまだ高校生だし、付き合ってる人どころか 私はまともに好きな人とは話すらしたことが無い。 多分私の名前も知らないんじゃないかな? 「亜里沙はかわいいから変な男に引っかからないように メガネと髪は縛るように」 そう言って、 私の両目1.0の目に伊達メガネをかけさせて 髪の毛は2つに縛るように言った そんなことしなくても私には変な男どころか誰も寄ってこないのに この格好で高校の入学式に出たら 小中と一緒の友達の望に 「え、なに?逆高校デビュー?」 って言われた 「中学の時までメガネかけてなかったじゃん。髪も下ろしてたし。たまちゃんみたいだよ?」 「お父さんが変な男が寄ってこないようにって」 「あー、亜里沙のお父さんならやりそう」 変なの 私なんかそんなことしなくてもモテないのに 入学1日目のホームルーム中 隣のクラスから 「みんなー!よろしくーーーー!」 って男の子の叫ぶ声がした 最初隣のクラスから声だけ聞こえたから 誰かわからなかったけど 後で噂になって誰か分かった それが山田君だった 私はその時から山田君に興味を持ったんだと思う
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