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「入学してすぐ望、1週間くらいインフルエンザでお休みした時あったじゃない?」
「うん」
「その時に、村中君がね・・・」
「あー!あいつ、私がいない間に亜里沙にちょっかいを?!
なにかされたの?!」
村中君は私と望と同じ中学校で
中学2年と3年が同じクラスだったんだけど
ずっと村中君は私にいじわるをした
目が合えば近づいてきて
「お前って根暗だよな、暗くてうざいんだけど」
とか
「そんなリボンつけて可愛いとか思ってんの?ダサ」
とか
「うわー、お弁当に蕎麦入ってるとかないわー」
とか
数え切れないほどいじわるを言われて
嫌だったけど
それに言い返せないで
「・・・・・」
黙って俯いてしまう自分はもっと嫌だった
昔から言いたいことがあっても大きい声で相手に伝えることが出来なかった私は
中学の時、気の強い望に守ってもらってて
望が近くにいる時は
村中君は私に近づいて来なかったんだけど
高校入学してすぐ、同じクラスになって喜んでいた望が
熱を出して学校を1週間休んだ
その間に同じ高校に入学したけどクラスが離れてホッとした村中君が何故か私のクラスに昼休みの時間来て
「よお、久しぶりだなブス。ナイト様は熱出してお休みだって?1人じゃなんもできないおじょうさまは大変だな」
どこで聞きつけたかわからないけど
望がいないからと、チャンスを狙って
村中君が私にまたいじわるをしてきた
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